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【レビュー】『泳ぐことの科学』 吉村豊、小菅達男著 [生活の知恵]

泳ぎを改善したい!という方におすすめの一冊。
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中央大学の水泳コーチによる、新しい水泳トレーニング法ビルドを解説した本。単なる技法の解説にとどまらず、水泳の泳法およびトレーニングの歴史や、各国のトレーニング事情なども平易に紹介されていて、水泳のトレーニングに興味のない人にも楽しめる内容です。

 

流体力学に基づく水泳動作の解説や、一流選手の泳法分析などをふまえてトレーニング方法が提案されており、非常に説得力のある一冊だと思います。実際に本書で解説されていた方法を参考にトレーニングしてみたところ、以前よりスムーズに前に進むようになったと実感しました。

なめらかに泳ぐ方法 水中での水による抵抗を最小限にする。


< メ モ >

 

速く泳ぐためには、抵抗を減らすことが重要。理想は流線型。

 

水中の抵抗成分は、「造波抵抗」「形状抵抗」「摩擦抵抗」「渦流」がある。

 

水中移動時の抵抗を少なくするためには、可能な限り上下動の少ない、左右にぶれない姿勢の保持が大切。

 

・推進力

手のかき方のコツは、滑らかな巻きこみの流れができるように、うまく水を押していくこと。手が同じ水の塊を継続して押して力を加えている限りは、塊の移動速度に合わせて、手の動きも初めは水をとらえるように遅く、水に慣性の力がついたら次第に速くする。なるべく大きくて速い水のかたまりをつくることによって、推進力が大きくなる。

 

・コア(体幹)の重要性

体深部の筋群(インナーマッスル)を有効に働かせる。

発揮される力や筋パワーの大きさは、筋の太さや筋量に比例するので、骨盤、腰部、胸部、後背部、肩部を含んだ体幹部は最大のパワー発生源となる。

 

泳ぎの軸を安定化させるためにも、コア(体幹)が安定していることが重要。

 

・クロールのストローク

ストロークは腕のかきの準備動作(入水からキャッチまで)が大切。水に乗るためには、入水からキャッチまで力を入れない(水を押さえない)で正しく行う必要がある。

 

・クロールのビルド

1.キオツケキック : 体がぶれないようにキックのみで泳ぐ

2.10・10キック : 横向きになってキックを各10回ずつ行う。泳ぎの際には下側の手を伸ばす。

3.グライドスイム : 体の前で両手を揃えるタイミングをつけたクロール。

4.180度プルスイム : 右手と左手を常に180度ずれたタイミングで動かすクロール。

 


  
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水泳のトレーニングにおすすめの本。

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