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【レビュー】ロックミシン ジューキ 糸取物語を使っています [juki babylock ] [ミシン購入関連]

洋服のソーイングを楽しみたいなら、ロックミシンがおすすめ!ジューキ糸取物語


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ソーイングが趣味の妻が、これまで使っていたロックミシンを知り合いに譲って、新たにジューキの「糸取物語」を購入しました。

妻は10年前に同じく糸取物語のロックミシンを入手しています。そのきっかけを聞いてみたところ、「一人目の子どもが生まれる時に、自分の服をリフォームして赤ちゃんの服を作ってみたいと思うようになった。洋服を作る場合、ミシンのジグザグ縫いで作るのは難しいので、思い切ってロックミシンを買ってみた。」とのこと。

 

ロックミシンは4本の糸を使って縫いこんでいくので、糸のセッティングや糸調子の設定が難しくなっています。

 

妻が言うには、「糸を通したり糸調子をセットしたりするような機械の調整が面倒で絶対にやりたくなかったので、すべて自動でやってくれるジューキのロックミシン「糸取物語」を選んだ」とか。

 

以前に購入したミシン「ジャノメCK1200」とともに、日々の縫い物づくりに活躍していて、休日になると縫いもの部屋から「ジョコジョコジョコ・・・」とミシンの音が聞こえてきます[わーい(嬉しい顔)]

縁かがり縫い 裁断端のほつれを防ぐため、1本の布の裁断面を包みこむような縫い方。ロックミシンを使うことにより実現できる。

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新たに購入したロックミシン。

(ジューキ baby lock 糸取物語 BL65LV )

 

糸取物語 BL65EXS どんな布でも自動で糸調子を取ってくれて勝手に糸が通るロックミシン


 

 

先日はロックミシンを活用して、シェリーメイのミニー風コスチュームを作っていました。シェリーメイのコスチュームは、シェリーメイの人形と同じぐらいのビックリなディズニー価格なので、なかなか買おうという気になれないんですよね・・・。

 

 

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こちらが完成品!

 

シェリーメイの手作りコスチューム ロックミシンを活用して自作。

 

翌週には自分用のチュニックを作っていました。

 

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◎ ロックミシンの糸交換

 

妻が気に入っているのは、糸交換の際に自動で糸を通してくれる「エアスルー機構」

空気の力で糸を引っ張りながら糸が通る複雑な経路の中を糸がスルスル〜〜っと伸びていきます。

これを考えた人はすごい![手(グー)]

糸交換時にエアスルーしているところを動画で撮影してみました。

   ↓  

 

 

 

 

 

 Jukiのロックミシン「糸取物語」の糸交換〜ルーパー糸通し〜針糸通しの作業の様子。
面倒なルーバーの糸通しが、ボタンを押して「シュッ!」とガスを流すだけで、あら不思議!糸がサッと通ります。(1:34あたり)さらに、針糸通しもボタンを使って自動に。
   
  
 
メカものが苦手で、できるだけ機械に触りたくない妻には「糸取物語」が合っているようです[手(チョキ)]
 
【機種】Juki baby lock 糸取物語 BL65LV 2本針☓4本糸ロックミシン

  
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ロックミシンは初心者でも糸のセットがやりやすくて糸調子が自動の糸取物語がおすすめ。ベビーロックのネット通販サイト。

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ジューキ BL65LV 2本針4本糸ロックミシン
自動糸調子 自動エア糸通し 差動システム 自動針糸通し

おまかせ糸調子 ジャストフィットシステム(自動糸調子)
4本糸のちょうどいい張り具合を、ミシンが自動で合わせてくれる!これが世界初のジャストフィットシステムです。もちろん生地の種類や厚さが途中で変わっても、ノータッチでOK!美しい仕上がりが、あなたのものになります。

空気の力でサッと糸通し
エアスルーシステム(自動エア糸通し)
集中力を必要としたルーパーの糸通しが、誰にでもやさしくできるシステム。それがエアスルーシステムです。レバーを押すだけで、空気圧の利用によって瞬間的にルーパー糸を通します。

針糸通しがかんたん!
ラクスルー(自動針糸通し)
軽くレバーを下げるだけで左右の小さな針穴にあっという間に糸が通ります。まさしく誰にでも使える超便利な針糸通しです。 


【ミシン調査】日本のミシン生産台数推移(グラフあり) [ミシン購入関連]

    

以前調査した「ジグザグミシンは役に立つか(暮しの手帖 1972年早春号)」の中で、日本のミシンの生産台数について、次のように書かれていました。

     

・戦前の日本国内ミシン生産台数は1940年が最高(15万台)
・戦後の日本ではミシン生産台数が1965年までの間に年間20万台ずつ増加
・その後、日本国内の年間生産台数は370万台~440万台の間を推移(~1971年)
  

  
  
では、現在(2011年)の生産台数はどうなっているのでしょうか?

 

社団法人 日本縫製機械工業会のホームページに2000~2009年の統計データが掲載されていたので、グラフ化してみました。

   

・日本国内のミシン需要について

統計データの数値を使い、日本国内のミシン需要台数を以下の式で計算してグラフ化してみました。

  

  国内需要台数=(国内生産台数+輸入台数)-輸出台数

   

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→ 2000年→2003年にかけて需要が急減し、2003年→2005年は年間90万台レベルを維持していましたが、その後再び需要が低迷して最近では年間60万台強の需要となっています。2009年の需要は2000年と比較して約半分になってしまいました。

   

・日本国内のミシン生産台数について

 統計の数字をグラフ化してみました。

     

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→日本国内の生産台数は年を追うごとに急激に低下しています。近年の国内ミシン需要が横ばいであるのに対して国内生産量が低下しているので、輸入品の割合が増加していることがうかがえます。
       
  
    
・ミシンの国内生産台数推移
「暮しの手帖」に記載されていた数字と近年の国内生産台数の数値を組み合わせてグラフ化してみました。 
    
  
   
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→戦後は20万台/年というハイペースで生産量が増加し、1960~1970年代は400万台/年レベルの生産を維持していましたが、その後は急激に需要が落ち込んでしまいました。
   

国内生産が減少した理由は、コスト圧縮のためにミシンの生産が海外シフトしたことが影響していると考えられます。

 国内需要が低下した理由は、家庭で洋裁や縫い物をする人が減ったことが影響していると考えられます。

  

すこし前に「ミシンのおとり販売」が問題になりました。グラフを見る限り、このように強引な販売を行ったとしてもミシンの販売台数への影響は小さく、需要の収縮を止められなかったことが分かります。

今後、日本のミシンメーカーはどうなっていくのでしょうか・・・。
 
  


  

<参考リンク>

 社団法人 日本縫製機械工業会

 ミシンの生産販売台数推移(日本縫製機械工業会HP内)

 ミシンの迷信(ミシンのおとり販売に関するサイト)

 


 

関連ページ:

 【暮しの手帖】 『ジグザグミシンは役に立つか』 直線ミシンの良さを強調した記事(1972年)

 【ミシン】10万メートル縫えますか?~『暮しの手帖』電気ミシンの商品テスト~(1964年夏号)

 【ジャノメ CK1200】ミシン選びに悩んだ末・・・買いました(購入までの記録)【動画あり】

  

   


  

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【ミシン】1万メートル縫えますか? ~『暮しの手帖』電気ミシンの商品テスト~(1964年夏号) [ミシン購入関連]

 

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妻の新しいミシン選びにつきあっていろいろと調べた後、ミシンについてもう少し情報が欲しいと考えてネットで検索していたところ、「暮しの手帖」でミシンの商品テストを行っていたことを知りました。地元の図書館にバックナンバーが揃っているので、さっそく取り寄せて調べてみました。

1950~1980年代の「暮しの手帖」では、主婦が使う家電製品に対して過酷な商品テストを行うことで有名でした。主に主婦が使う家電製品に対して過酷な耐久性テスト(商品テスト)のレポートを掲載していました。

ミシンは戦後世代の女性が趣味や内職用途に家庭で使う代表的な家電製品だったので、何度かテストが行われているだろうと予想していたのですが、意外なことにここで紹介する「1964年夏 第一世紀 74号」の一回のみでした。

 

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以下、ミシンの商品テストの内容 と 当時と現在のミシン価格の比較 についてまとめてみました。


・時代背景


商品テストの記事が掲載された1964年は、高度成長期を背景に日本が急激に発展していた時代。1964年10月に開催された東京オリンピックを控えていた時期にあたります。

ミシンはこれまで足踏み式が主に使われていましたが、家庭用としてモーターを内蔵した電気ミシンの普及が始まっていました。なお、1972年の暮しの手帖にあるミシンをテーマにした記事を読むと、足踏み式のミシンを電動式に改造するということや、古い直線ミシンを下取りして新しいジグザグミシン(現在の刺繍ミシンに該当)を購入するといったことが一般的に行われていたことがうかがえます。

 

 

・電気ミシン(モーターを内蔵したミシン)について

 電気ミシンには2種類に大別される。

 1.直線縫いミシン ・・・直線縫いのみできるミシン。
 2.ジグザグミシン ・・・ちょっとした模様でも縫えるミシン。

 →この時期にはすでに模様縫いのできるミシンが登場していることがわかります。

 

 
・商品テストを実施した機種
 
 直線縫いのミシンのみテストを実施。
 
・テストした機種

  蛇の目 HL2-365型 (27000円)
  ジューキ HW-62型
  シンガー 227U3型 (36000円)
  トヨタ H222型 (26100円)
  ナショナル YL-330型
  ブラザー HL2-B248型 (30000円)
  三菱 HE3型
  リッカー 6Lスーパー

 →商品テスト後のレビューでおすすめ機種として挙げられていた機種のみ価格が載っていました。
 

  
・きれいな縫い目の定義
 
きれいな縫い目というのは、まず目が一直線にならんでいること、目の長さがどこもおなじでそろっていること、目と目の間隔が一定していること、糸のしまりが、どの目も平均してムラのないこと、そして全体として気品のあること。
 
縫い目のきれいなミシンとして、シンガーとトヨタを挙げている。シンガーはドレッシーなやさしい目、トヨタはスポーティーでしっかりした目と表現。

 
  
・ミシンの商品テストの方法
 
1.各メーカーの専門家に集まってもらい、いろいろな布をいろいろな方法で縫ってもらうことにより、各ミシンの最適な縫い方について確認。
 
2.長い日数をかけてミシン縫いテストを実施。(各機種につき4台ずつ実施。購入は約半年の間隔をおいて、2台ずつ(それぞれ別の店から)購入。)
どのミシンも1万メートル縫いテストを実施。30分縫ったら1時間休みを1日に5回繰り返す、というインターバルを1日に5回くりかえす。縫った布は長さ1メートルのテンジク木綿。所要期間は約10ヶ月間。

使ったテンジク木綿の布は累計の長さ1960メートル。これに使ったカタン糸は黒の60番で、500メートル巻きのものが1824個。糸の長さは累計91万2000メートル。ふつうのワンピースだと、ざっと1万数千着縫えるほどの量に相当。

 

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3.テストに参加した人は51人。3つのグループに分け、どのミシンも同じ時間だけ動かすようにした。
 
4.テスト終了後、メーカーの担当者に初めと同じ方法で縫ってもらい、どれだけガタが来ているか確認を実施。
 

最近我が家で購入したジャノメCK1200「家庭用コンピュータミシンとして世界最速の1000針/分(直線縫い)を実現」とカタログに記載されおり、縫い目粗さ2.2mmの設定において、1000針/分での縫い速度が3.7cm/秒とあります。仮にこのスピードで休みなく縫ったとして、1万メートル縫うのに75.1時間(=3日間ちょっと)かかります。

   

普通のミシンはここまで縫い速度が速くないと思いますので、仮に半分の500針/分の速度であれば、6日間+6時間縫い続けないといけません。

  
 
・テスト結果

1万メートル縫ったあとは、はじめとくらべてみるとどの銘柄ともそんなにガタがきていない、ということが判明。どのミシンも丈夫といえる。
ただし、どの銘柄も4台のうち少なくとも1台は他の3台と比べて何かしら調子の悪いミシンがあった。いいかえると、品質にばらつきがある。トヨタのみ4台とも同じ調子だった。
 
ナショナルは、ランニングテスト中にたびたび動かなくなってしまったため、メーカーに直接来てもらって修理していたのだが、あまりに故障が激しいのでメーカーの方でさじを投げてしまった。その機種は製造中止になったので、テストを打ち切った。
 

・1万メートル縫ったあとの状況(以下、本から引用)

※1万メートルも、じっさいに布を縫ってみると、ミシンごとに、クセというか、いろんなことがわかってきます。

・テストに使ったのは、各銘柄とも4台です。約半年の間隔をおいて、2台ずつ、その2台も、べつべつの店から買いました。

・1万メートル縫ったあと、はじめとくらべてみるとどの銘柄とも、そんなにガタがきていない、ということがわかりました。おしなべて、どのミシンも丈夫だといえるでしょう。

・しかし、どの銘柄も、この4台のうち、すくなくとも1台は、ほかの3台とくらべて、なにかしら調子の悪いミシンがありました。いいかえると、ばらつきがあるということになります。

・そのなかで、ひとつ、トヨタだけは、4台とも、まず同じような調子でした。

・シンガーと日立は、各一台が、途中でモーターがダメになりました。蛇の目とリッカーは、やはり各一台に、糸切れと糸玉の非常に多いのがあります。ジューキは、大体が糸切れの多いミシンですが、その中でも1台は、とても縫う気力がなくなるくらい糸が切れます。

・ホコリに比較的つよいのは、トヨタとブラザー、よわいのはリッカーです。いくらか掃除しやすい仕組みになっているのはシンガーと日立です。

・ナショナルは、ランニングテスト中に、たびたび動かなくなってしまったのです。どのミシンも、故障したときは、こんどのテストの建てまえ上、メーカーに直接きてもらって修理したのですが、このナショナルは、あまり故障が激しいので、メーカーのほうでサジをなげました。そして、ナショナルは、この機種の製造を中止しましたので、私たちも、そこでテストを打ち切ったのです。

→ミシンを生産中止に追い込むほどインパクトのあるテストだったんですね[がく~(落胆した顔)]
 

  
・ミシンに対するコメント

電気ミシンでもスピード調節によって細かい作業ができる。

糸が切れやすいミシン、目が飛びやすいミシン、糸玉の出来やすいミシンは困るが、そういうミシンがある。

ミシンの調整メモリは操作しにくかったり表示がわかりにくかったりするので、要改善。

ボビンケースが出し入れしにくかったり、交換時にランプの光がさえぎられて中がよく見えないという問題がある。
 

  
 
・ミシンの使い勝手に関する指摘事項

いくらかマシなほうは、蛇の目とブラザーとシンガー。どうにも不親切でやりきれないものといえば、リッカー。

蛇の目は、補助板がひろいことと、アームの下のあきがたっぷりしていることが、せめてもの救い。

ジューキは、ランプの位置がアームの下にあるのとそのスイッチを手探りで探さねばならないのが、おまけの欠点。

シンガーは、糸をかける手順が、こんどテストした中では、いちばんらくなこと、補助板がしっかりしていることが、よい点。欠点は、ジューキとおなじくランプとスイッチの位置が悪くて作業が困難となること。

トヨタは、バック縫いの押しボタンの遊びが多すぎるのが追加の欠点。

日立で、いちばんわるい点は、糸がかけにくいこと。おしまいあたりの、針にちかいところのひっかけピンが奥に入りこんでいるために、とても一度でうまくかからず、ひとによっては、十数回やりなおしたという例もあった。

日立で、もうひとつ目立ってわるいのは、目巾の調節。ほかのミシンは、たいてい1動作か2動作でできるのに、日立は、6動作もいるし、しかも、両手を使わねばならない。ただ、ランプにあかりとりの窓があることと、アームの下がひろいことが、せめてもの救い。

ブラザーは、配線関係がまことに不手際。これまでの足ぶみミシンに、シロオトがモーターをとりつけたら、こんなことになりそうで、どうみたって完成した電動器具とはいえない。

三菱は、電気のプラグが無神経すぎる。逆に差しこむとトタンに針が全速で動きはじめるから、とても危険。これはプラグの形をかえて、逆に差しこめないようにすべき。

リッカーは、ほかのメーカーとくらべていい点がなく、かなり評価が悪い。
  


・フットコントローラーについて

三菱のみ一杯にふみこんだときに出せる速さを好きなように変えられるようになっている。ただ惜しいことに、形がよくない。傾斜がつよすぎる。

他のメーカーのフットコントローラーは一杯に踏み込むとおそろしいスピードで布が走り始める。ほどよい速さで縫おうとおもえば、足をいつも宙ぶらりんで支えていなければならない。これは神経を使うため、疲れる。

シンガーは、コントローラーをどんなに一杯にふみこんでも、そんなにものすごい速さで走らないように設定されている。家庭用のミシンは、これぐらいスピードが出れば十分。

ブラザーは、やはりすごく速いが、フットコントローラーのばねの反発がつよいため、ちょっと足がさわっただけで全速力ですっとぶ、といった心配がない。
 
 

  
・重量について

 
シンガーは<持ち運びに便利・・・どこでも手軽に>とチラシに書いてあるのに、テストしたミシンの中で一番重く、21キロもある。
日立、ブラザー、蛇の目、ジューキ、リッカーはどれも19キロ前後。ふつうの女性にとってはどれも重すぎる。

ミシンは、洋服だんす・三面鏡とならんで嫁入り道具の三種の神器なので、見せるための飾り道具としてあえて重い仕様になっているのではないかと推測。
 
  

  
・足踏み式ミシンとの比較

  
比較としてテストした50年前のシンガーの足踏み式ミシンでも気持ちよく縫える。
ただし、電動式ミシンは初めてミシンに向かった人でもその日から縫える(足踏み式だと逆転してしまうことがあるので、慣れが必要)、疲れずに縫える、力があるので厚手のものでもらくに縫えるというメリットがある。
   

   
 
・まとめ ~どのミシンを買ったらいいか~

1.電気ミシンは、足踏みミシンより、いろんな点で使いやすい。しかし、いま足ぶみ式で間に合っているのなら、もちろん、わざわざ買い換えるほどのものではない。いま出ているのは、どれも電動器具としては、まだ未完成の商品。

2.こんどテストしたなかには、おすすめできるミシンは、ひとつもない。

3.しいていえば、性能の点でシンガーをすすめる。ねだんが1万円ぐらいほかのより高いので、その点も考え合わせると、トヨタお買いどく、それにつづいてブラザー、すこしの差で蛇の目、ということになる。そのほかのミシンは、いろんな点で評価がすこし落ちる。

4.全部のミシンを通していえることは、やたらに重いことと、やたらにカサばること。

5.シンガー以外は、どれもスピードが出すぎる。家庭用では、あんなに早くする必要はない。

6.どれも、あたり外れの多い商品なので、銘柄にだけたよって買うのは危険。購入の際には、できることならミシンをふみなれた人に一緒に行ってもらい、試し縫いの布を持参して、いくつかのミシンで、じっさいに縫いくらべてみることを推奨。

7.万一使っていて、どうしてもうまく縫えないことがあったら、たいていの場合、それは使い方がわるいのではなく、その機械が悪い。

8.メーカーへ ― せめて私たちの縫った半分でもいい、じっさいに縫ってみて欲しい。じっさいに縫えばすぐ気がつくようなミスが多すぎる。

 


・商品テストにかかった費用の内訳

電気ミシンテストが掲載されている号の最後のページにある編集者欄に、「商品テストにいくらかかるか」と題して商品テストで実際に支払ったお金の詳細が公開されています。雑誌の商品企画にいったいどれぐらいのお金が必要なのか開示されている貴重な資料ですので、現在の物価と比較みてみました。

 

 電気ミシンのテスト費(内訳)

  ミシン購入費     1,012,500円
  布地代         266,631円
  糸代           83,034円
  協力グループ謝礼    928,600円
  外部委託試験料     202,400円
  雑費           137,744円
 ---------------------------------------
    合 計       2,630,909円

 


 ※ただし、この費用には暮しの手帖研究室や編集部の諸経費を含まず。

 
 →実際にはさらに人件費や固定費がかかっていることになります。
 
 
注記:
・ミシン購入費はテストしたミシン(34台)と参考として購入した英国製ミシン1台分。

・協力グループ謝礼とは、おもにミシンのランニング・テストのために暮しの手帖協力グループの中から毎日研究室へ通える人に対して支払った費用。一日単位で延べ人数は366名。

・ランニングテストに要した日数は154日、テストの延べ時間は4482時間。

・雑費は、メーカーにきてもらって縫いテストをしたときや、ランニング・テスト中に機械の掃除などで遅くなったときの食事代、取り替えた機械の部品代、ハサミ、ミシンオイル代など。

記事中のコメントとして、ミシン代がざっと百万円であるのに対し、ランニング・テストの方は百四十万円かかっており、他のテストにおいても商品の購入費用よりテスト費用の方が多くかかると指摘しています。

 

  
・ミシンテストの時給の推算


「協力グループ謝礼」をテストの延べ時間で割ると、ランニングテストの時給になります。

 

 計算: 928600(円)÷4482(延べ時間)=207.2(円/時間)

 実際には交通費などもかかるので、正味の時給は 200円/時 ぐらいでしょうか。

 

<現在のミシン価格と当時の価格との比較>

・テストした機種の中で、おすすめ機種のみ価格が載っていました。

  蛇の目  HL2-365型  (27000円)
  シンガー 227U3型   (36000円)
  トヨタ   H222型  (26100円)
  ブラザー HL2-B248型 (30000円)

価格は国産が3万円程度、シンガーのみ高め。ジグザグミシンはさらに高価だったと考えられます。例えば、1972年の時点ではジグザグミシンは直線ミシンより約1万円高いという価格設定だったようです。

 

・ミシンの価格 参考サイト

 ジャノメミシンの歴史(ジャノメ) ジャノメで発売されたミシンの代表機種と価格の記載あり。

 古いミシンの販売価格一覧(よろずや)  ブラザー、蛇の目、リッカー、JUKI

 

1964年の消費者物価指数および大卒初任給を2000年代と比較すると、現在は物価が約4倍、大卒初任給が約8倍(当時は2万4千円程度)になっています。たとえば、公務員の大卒初任給は1964年:19100円、2007年:181200円(=1964年の9.5倍)です。

資料:公務員の初任給の変遷(PDF)


ミシンの価格帯は現在の販売価格に換算すると10~20万円程度でしょうか。ただし、昔は物価と比較して給与水準が低かったため、大卒時点で購入しようとすれば給料の数か月分が必要となります。長い期間貯金したり、あるいは月賦で購入したりすることになるでしょう。

現在のミシン販売価格は希望小売価格に対する値引率が高いので、当時も実際にはいくらか割引して販売されていたのかもしれません。それでも、気軽に買える商品でなかったことは確かです。


商品テストに要する経費については、物価が4倍になったと仮定すると現在の貨幣価値に換算して1000万円強ということになります。昨今の出版不況の世の中を考えると、こんなに潤沢な予算を使った雑誌企画は夢のような話に思えるかもしれません。

 


 

関連記事:

 【暮しの手帖】 『ジグザグミシンは役に立つか』 直線ミシンの良さを強調した記事(1972年)  

 【ミシン調査】日本のミシン生産台数推移(グラフあり)

 【ジャノメ CK1200】ミシン選びに悩んだ末・・・買いました(購入までの記録)【動画あり】

 

 

 


 

 

<当ブログ内関連記事>

 

 ・ 【レビュー】『暮しの手帖と花森安治』をめぐる3冊 ┃ 暮らしの手帳

 

 ・ 【暮しの手帖】『愚劣な食器洗い機』主婦をあまく見てはいけない(花森安治)1968年

 ・ 【暮しの手帖:告発記事】「ポッカレモンとビタミンC」(1967年 第一世紀89号)

 ・ 【暮しの手帖】『焼いた食パン4万3千88枚』 - 自動トースターをテストする -(1969年) 

 ・ 【暮しの手帖】宅配便をテストする(1983年) 輸送事故

 

 


 

 

 

 

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「暮しの手帖」とわたし

「暮しの手帖」とわたし

  • 作者: 大橋 鎭子
  • 出版社/メーカー: 暮しの手帖社
  • 発売日: 2010/05/15
  • メディア: 単行本

 

    

        

 

 

 


【暮しの手帖】 『ジグザグミシンは役に立つか』 直線ミシンの良さを強調した記事(1972年) [ミシン購入関連]

暮しの手帳第二世紀16号(1972年早春号)に掲載されたミシン選びに関する記事。ジグザグミシンと直線ミシンのどちらがよいか?ミシンの販売方法に関する問題提起。

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妻のミシン選びに協力してインターネットでミシンに関する情報を調べているうちに、主婦が使う家電製品を徹底的にテストしていた雑誌『暮しの手帖』にある  ミシンに関するレビュー を読んでみたい、と強く感じるようになりました。
  
ネットでは情報が見つからなかったので、地元の図書館に出かけて古いバックナンバーを調べてみることに。
  
 

 
  
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ここで紹介する「暮しの手帖」1972年早春号では、 『ジグザグミシンは役に立つか』 と題して、「直線ミシン」と「ジグザグミシン」(最近では「コンピュータミシン」「刺繍ミシン」と呼ばれています)を比較しながら、ミシン製造メーカーに対してミシンの販売方法や製品の機能について問題提起しています。商品テストはなく、主婦や業界人へのインタビューで構成された記事です。ちなみに、商品テストは1964年に一度行われていました。(関連記事:1964年の商品テスト
 
ミシンはもともと直線縫いのタイプしかありませんでしたが、ジャノメのホームページによれば、1957年に国産初のジグザグミシンを発売し、1961年にフルオート・ジグザグミシンを発売したことによって日本のミシン業界に「ジグザグブーム」を巻き起こしたとあります。(参考:ミシンの歴史資料館(ジャノメ),創業90周年記念サイト)
  
 
◎記事の構成
 
①古い直線ミシンをジグザグ機能のついたミシンに買い換えさせる販売方法についての問題提起(ジグザグ機能は不要なのに、メーカーはあえて機能が多くて高価なモデルへの買い替えを推奨する点について。)
  
②ジグザグミシンより機能がシンプルな直線ミシンでも実用的である点を強調。
 (実用ではジグザグ機能はほとんど使わないため)
 
③古い直線ミシンでもきちんとメンテナンスすれば十分に実用に耐えるのに、わざわざ古いミシンを下取りして新たにジグザグ機能のついた新しいミシン(機能が多い分、直線ミシンより高価なので利益が大きい)をメーカーがすすめている。
 
 
  
 
妻のミシン選びを行っているうちに、全く同じ観点で「直線ミシンの方が縫い目がきれいだ」と主張しているサイトをいくつも見かけました。
 
この記事が掲載されている暮しの手帖が発売されたのはかれこれ40年近く前なのですが、時代は変わってもいまだに同じ議論がなされているんですね。
 
当時は「主婦は結婚前に洋裁学校に通い、結婚するときは花嫁道具のひとつとしてミシンを買う」という風潮があり、そのために機能がシンプルで年を追うごとに価格を下げざるを得ない「直線ミシン」より、機能を増やして付加価値をつけ、価格を高く設定できる「ジグザグミシン」を前面に出して売る、という商法につながったのではないかと考えています。婚礼用に買うのであれば、高くてもポンと買いますし。
 
さらに、「内職でミシンを使うので、どうせ買うならいいものを」という動機もあったようです。
 
 
印象に残ったのは、退職したミシンのセールスマンの方が「直線ミシンでも十分に使える」と語ったくだりでした。以下に引用します。
 
  

    

(ここから引用) 

・ジグザグなどとんでもないという話

こういう売り方を、当のセールスマンはどう思っているのだろう。

 

・父の親しい人にシンガーのセールスをしている人がいるもんですから、直線(縫いミシン)の方が性能がいいですよってことで、ジグザグにしなかったんです。次男が生まれる前でしたから、6年前(注:1966年)ですよね。

 

それで、このあいだその人にあったときに、最近のジグザグならいいですかって聞いたら、とんでもないっていうんです。ジグザグを売らないと仕事にならないから売ってるけど、本当のことをいうと、かんじんの直線の目がよろけてきたないし、ふちかがりにしてもカーブのところを布が伸びないように縫うにはとても技術がいるとかね、ボタンホールなんかにしても、人前に出られるようなものはなかなか縫えないから、ふつうの人ならパジャマぐらいしか使い道がないっていうんです。

 

ジグザグを売るために、直線を下取りするんですってね。そのたびに、ああもったいないことしているって、とても良心がとがめるんだそうですよ。あなたのは直線だから、いつまでも大事にしてくださいっていわれてしまいました。

 (30代、直線ミシン所有、6年前(1966年)購入) 

 

 

このセールスマンの話は、ぜひ別な人にもたしかめたかったので、いろいろ探した結果、ミシン会社をすでに退職した人の話をきくことができた。

 

・そのセールスマンは、おそらく年配の方でしょうね。若いセールスマンはろくろく直線ミシンのよさも教えられないで、ただ売れ売れでやらされてますから、そういう悩みはあまりないんです。

  

昔からこのことを知っている人はどこの社の人も、たいへん矛盾を感じるといっていますね。結局は作りすぎなんです。それがわかっていても、作らないと仕事がなくなりますから、作って売るんです。ジグザグより直線がいいなんていったら、ミシン持ってる人は買いませんからね。ジグザグが当たり前なようにいうしかありませんね。

   

下取りがもったいない、という気持ちはじつによくわかります。立派に使えるミシンを鉄くずにするんですから。はじめによく試して変えば、修理できないミシンなんてまずないんです。

  

私はいまでも、ミシンというのは、そういうものだというプライドみたいなものを感じています。テレビやテープレコーダーみたいに五年やそこらで直せなくなるものとは違うんです。

   

買うときは、縫い目のよくわかる人に薄地の布を縫ってみてもらって、同じ型のミシンを何台かくらべて、いちばんいいのを買うのがいいのです。メーカーの封をしたままのミシンを喜んではいけないのです。そういうのが届いたら、せめてすぐ縫ってみることですね、何ヶ月もたってからでは、返せませんから。

   

 ・ ・ ・

 

この人のいう、ミシンの作りすぎがはっきりしたのは、昭和40年(1965年)である。この年、はじめて生産台数が4百万台を越し、そしてこの年、はじめてジグザグの台数が、直線を上まわった。

終戦からこの年まで20年間、毎年20万台ずつの割で増えてきた。戦前の最高が昭和15年(1940年)で、年産約15万台だったから、20万台ずつの増加というのが、いかにたいへんな成長力だったかがわかる。

ところが、この年で成長は終わった。以後は、年によって、370万台から440万台の間を上下するようになってしまった。

おととし(1970年)の生産台数は378万台(通産省調べ)、その中で直線ミシンのしめる割合はわずか22%になってしまっている。去年の統計はまだだが、おそらく2割を切るだろうと予想されている。(家庭用ミシン工業会の話)

私たちが、直線ミシンのよさに気がついても、すでにジグザグしか売っていない、という時代がはじまろうとしているのである。

(引用おわり)

 


 

この記事が書かれてから40年近く経過しています。その間、ミシンの基本構造に関して大きな進歩は無いと考えられます。記事では将来的に直線ミシンがなくなってしまうことを危惧していましたが、幸いなことに現在でも直線ミシンのモデルは継続して販売されています。

 

いろいろと調べた印象では、ミシンは直線縫いがもっともシンプルな構造であり、縫い目が美しく仕上がる。一方、針が前後左右に動く刺繍ミシンになると、駆動部分の機械構造が複雑になると同時に直線縫いの美しさが犠牲になるのではないか・・・と感じました。

   ・  ・  ・

記事の最後に日本のミシン生産台数の数字が掲出されていたので、ミシンの生産台数が最近はどのようになっているのか調べてみました。

 

調査記事: 【ミシン調査】日本のミシン生産台数推移(グラフあり)   

 

 

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【ジャノメ CK1200】ミシン選びに悩んだ末・・・買いました(購入までの記録)【動画あり】 [ミシン購入関連]

ジャノメのCK1200をネットの通販で購入するまでの記録。CK1200の写真やYouTubeの動画(最高速度で縫っているところ)も紹介。使いやすいミシンなので、とても気に入っています!

01intro.jpg
  
妻が ジャノメCK1200 を購入するまで の記録。
ジャノメ CK−1200 機器仕様 使用電圧 100V 50/60Hz 消費電力 60W/ランプ12V 5W 外形寸法 幅49.4cm☓奥行23.5cm☓高さ29.9cm
重量 12.5kg(本体)使用針 家庭用 HA☓1 縫速度 毎分700針 フットコントローラー使用時 毎分1000針(直線ぬい)

 
 
妻は縫い物づくりが得意。普通のミシンとロックミシンの2台を活用しています。
幼稚園のバザーに向けてたくさん小物を作っているうちに、だんだんミシンの調子が悪くなってきました。
    
 
21janome_excel18.jpg
 
こちらは妻が20年前におばあちゃんに買ってもらったミシン。何度か業者に見てもらいメンテナンスをしているものの、裏地の縫い目がきれいに揃わないならないうえ、ボタンホールを縫う機能もダメになっています
 
『縫い目が揃わないので、縫えば縫うほどストレスがたまる・・・[ちっ(怒った顔)]と愚痴るようになったので、買い替えを考えることに。
 
 
22babylock_BL24.jpg
 
こちらは愛用のジューキ・ロックミシン。かなり活躍しています[わーい(嬉しい顔)]
 
 
 

 
  
ネットでミシンを探そうと調べ始めたところ、ネットに情報を掲載することを制限しているメーカーもあるようで、なかなか正確な情報が分かりません。
 
ミシンの迷信」のように ミシンのおとり訪問販売 を紹介しているページもあり、「ミシンを買うには誰を信用したらいいの・・・?」と疑心暗鬼が深まるばかり。
  
 
妻のように週に何度か趣味で縫い物をするような人には、数万円のコンパクトモデルではなく、もう少し奮発してワンランク上の価格帯のモデルを狙いたいのですが、価格が6万円~20万円超えまで様々で、何を基準に選んで良いのか分かりません。
  
おまけに、希望小売価格に対して割引率が高いモデルが多く、実勢の価格がなかなか把握できないし・・・[ふらふら]
 
仕方が無いので、街のミシン屋(ジャノメの直営店)に行って相談したところ、一般の人に対してはミシンを売る気が全く無さそうな対応で、さらに20万円以上のモデルを勧められたので、「あまりにも高い・・・」ということで、カタログをもらってさっさと家に帰ってきてしまいました。
   
さすがに20万円は高いなぁ・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

 

 


 

いろいろと調べた結果、2つの選択肢に絞られました。

妻がやっている趣味の範囲であれば、「一般的なミシン+ロックミシン」という組み合わせが多いようです。 

 1.直線ミシン ・・・ JUKI TL25DX など。ジューキシュプール25デラックス

 2.少し高めのコンピュータミシン ・・・ ジャノメCK1100 など。

 

一方、妻が希望する購入条件は、

 ①予算は10万円前後。

 ②フットコントローラー付き。

 ③作業台も欲しい。

 ④刺繍機能は不要。

                  ・・・など。

ソーイングを楽しみたいのであれば、直線縫いが得意なミシンとロックミシンの組み合わせがベスト。ロックミシンはジューキの糸取物語が使いやすく、おすすめ!

こちらのニーズに合うモデルとして ジャノメCK1100 に絞り込み、ネットの通販で買う前提でいろいろと探していたのですが、最終的には長く使うことを考えて、ワンランク上の ジャノメCK1200 に決定しました。

 

 


 

 

さっそくネットの通販で購入。 一週間ほどで届きました。

 比較としてジャノメのふつうサイズのミシンを知り合いに借りて写真撮影。

 

05comparison.jpg
  
左がCK1200、右が普通のサイズのミシン
  
  
  
   
07_S8880_length.jpg
06CK1200_length.jpg
  
布を置くスペースの比較。
  
上の通常のミシンが17cmぐらい。
下のCK1200では23cm。かなり広くなっています。
 
   
 
13_whole.jpg
 
別売りの作業台もセットで購入。
 
 
   
12_back.jpg
 
裏側からみたところ。 
 
  
   
03needle_2.jpg
 
角板と針の周辺部。
  
   
   

 

04temoto_switchs.jpg
  
手元に集中しているコントロール部。
 
妻が縫っているところを観察してみたところ、 返し縫いボタン 縫い速度調整バー (スピードコントロールバー)をひんぱんに使っていました
 
スピードコントロールバーの位置がフットコントローラー(足踏み)で踏み込んだ時の最高速度になるので、曲線部を縫うときは最高速度を下げてゆっくり縫っていました。
  
「前のミシンとくらべると、使いやすいね~[黒ハート]とのこと。
 
唯一気になった点は、縫い始めの数針がゆっくりで、その後設定したスピードに変化すること。以前使っていたミシンはフットコントローラーを踏んですぐにレスポンスがあったため、CK1200ではワンテンポ遅れてしまうように感じるそうです。このあたりは慣れの問題かもしれません。しばらく使ってみた感想は、「高いミシンはやはり使いやすい」ということです。ミシンを使うのが今まで以上に楽しくなりました。
  
  
02needle_front.jpg
10_needleside.jpg
  

「基本押さえ」を装着した状態。

 

 

11_needleback.jpg
  
 「押さえ上げ」のバーが大きいので使いやすくなっています。
  
   
  
15_footcontroler.jpg
16_footcontroler_back.jpg
  
フットコントローラー。
  
  

 
  
 
<追記:2012年2月18日>
 
ミシンを購入して1年2ヶ月が経過。
妻が「使いすぎたせいか、フットコントローラーの調子が悪い」というので、分解して修理してみました。
 
症状は、「踏むと動かなくなったり、逆に急に動くようになったりする」とのこと。
 
フットコントローラーを使わずにボタンを使って動かす時は全く問題がない、ということから、どうやら原因はフットコントローラーで間違いないようです。
  
  
 
01controller_machine.jpg
 
少し年季が入ったフットコントローラー。
  
  
 
 
02kaitai.jpg
 
ネジを外して開けたところ。単純な構造でした。
  
  
  
  
03resistance_device.jpg
 
フットコントローラー内部の可変抵抗。
  バーが下がると抵抗が下がり、モーターの回転速度が上がる仕掛け。
  
 
ここに別部品のヒンジ部から発生したプラスチック屑が付着したことにより、抵抗の接触端子が接触不良を起こしていたことが動作不良の原因でした。
 
綿棒で電気接触部の汚れをていねいに拭き取り、蓋をネジ止めして修理完了。
 
  
動作チェックをしたところ、元通りに直りました!
 
 
 
 
 
  
  

   
  
【動画撮影】  
    
CK1100とCK1200はほとんど同じ外観ですが、CK1200のみ「上送り押さえ」機能が付属しています。これを装着して縫っているところを動画撮影してみました。
    
 
19ueokuri.jpg
 
左が「基本押さえ」、右が「上送り押さえ」
 
 
   
20ueokuri2.jpg
 
「上送り押さえ」を装着したところ。
 
 
  
【動画】CK1200の直線縫い(通常の速度) 
  

 

 

【動画】CK1200の直線縫い (最高速度1000針/分)
   

 

 


      

<参考サイト>

 ・ジャノメCK1100 CK1200 (カタログ)

 ・JUKI TL25DX(JUKI シュプール25デラックス)(カタログ)

 ・ジャノメ CK1200レビューさわざき.net

 ・ジャノメ CK1000レビュー島田ミシン商会

 


    

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トピック ◎基本縫い 直線ぬい しつけぬい ジグザグぬい かがりぬい ファスナー付け 三つ巻きぬい ◎実用ぬいと飾りぬい ボタンホール スクエア 芯入り キーホール ニット ボタン付け ダーニング かんぬき止め アイレット まつりぬい つなぎ模様 ワンサイクルぬい シェルタック スカラップ コーディング ◎キルティング 針板角度目盛の利用 地ぬい パッチワーク キルティング フリーキルティング ワンポイント アップリケ 直線模様(フレンチノット)◎ミシンの手入れ かまと送り歯、糸切り部の掃除 内がまと針板の組み付け ランプの取り替え方 
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