【雷鳥9号殺人事件】北陸本線・鳩原ループの現場へ【トラベルミステリー】-西村京太郎- [鉄道関連]
雷鳥9号殺人事件 雷鳥九号(サスペンス・トレイン)殺人事件 (講談社文庫) [文庫] 殺人事件の舞台となった北陸本線のループ線の現場に出かけました。
(また、壁にぶつかったのか)
と、十津川が憮然とした顔になったとき、突然、頭上で、轟音が聞こえた。
思わず、振り仰ぐと、七、八メートルの高さのところに、橋梁がかかっていて、そこを、列車が通過して行くところだった。
-「雷鳥九号殺人事件」西村京太郎 -
雷鳥 3月11日 ラストラン 3月12日 JRダイヤ改正 サンダーバード 引退 485系 食堂車 大阪 金沢 指定席 予約 臨時列車 北陸本線・・
1990年の春、北陸方面へ旅した際に新疋田~敦賀間にある「鳩原ループ」で特急列車を撮影してきました。もうひとつの目的は、西村京太郎のトラベルミステリー「雷鳥九号殺人事件」のなかでトリックの現場として使われた北陸本線の上下線が交差する現場を確認すること。
この本では、下り線をクロスする橋梁を走る上り列車のトイレの窓から下り線路の横へ拳銃を落とす、というトリックが使われています。
当時、この本を読んだ友人と「ほんとにこんなことが可能なのか?」と議論になりました。
ならば、「実際にみてみようじゃないか」ということに。
ここが現場。(福井県敦賀市)
新疋田駅をでると国道があり、そこにループ線のガイドマップの看板がありました。(今はあるかどうか分かりません。なにしろ20年前の話なので。。。)
少し歩くと、ゆるやかなカーブの有名撮影地が。ここでボンネット型雷鳥をパチリ。
「雷鳥」1990年3月下旬 新疋田駅~敦賀駅
以下、写真はすべて カメラ:CONTAX167MT レンズ:プラナー50mmF1.7/タムロン70-210mmF4 フィルム:RD で撮影しています。
ループ線沿いの山を登り、問題となっている上下線が交差するポイントに来ました。
ループ線をゆく「スーパー雷鳥」 1990年3月下旬
先頭車両の下に下り線路が見えます。
上の写真では、マーカーの左側から撮影しています。
ループトンネルをくぐってきた「雷鳥」 1990年3月下旬
交差地点の鉄橋まで下りてきました。
上下線交差部分をゆく「加越」 1990年3月下旬
下り線路のそばまで下りてきました。
上り線とクロスする「雷鳥」 1990年3月下旬
実際に現場を見たところ、「トイレの窓から目標の線路そばに拳銃を落とすのは困難では・・・?」という印象をもちました。
インターネットで調べると、残念ながら現在このあたりは撮影禁止となっているようです。
ループ線の撮影スポット
<関連サイト>
・ 西村京太郎(Wikipedia)(著者)
<Amazon>