【無料でデジカメ動画編集】mov形式の動画を「windowsムービーメーカー」で編集する [デジカメ]
Quicktime形式の動画ファイルをwindowsムービーメーカーで編集!無料でダウンロードできるソフトを紹介。
「windows ムービーメーカー」はウインドウズに標準で添付されている動画編集ソフト。ハンディカムで撮影した動画をパソコン転送して編集するのに便利なので、頻繁に使っていました。
しかし、デジカメで多く採用されている動画形式(mov:Motion JPEG)に対応していないため、デジカメで撮影した動画はAppleの「Quicktime Pro」の編集機能を使って簡単な動画の切り貼りを行う程度でした。
2009年8月に提供が開始された「Windows Live ムービーメーカー」(無料でインストール可能)を使うと、mov形式のファイルを読み込んで編集できることが分かったので、さっそくインストールして使ってみたものの、あまりにも使いにくいことが判明
そこで、「Windows Live ムービーメーカー」を動画ファイルの変換のみに使用し、変換したファイルを「Windows ムービーメーカー」で編集できないか試したところ、画質をほとんど劣化させることなく編集可能であることが分かりました
以下に手順を紹介します。
【Windows Live ムービーメーカー】インストールのページ
※「Windows Live ムービーメーカー」はWindows XP またはそれ以前のバージョンの Windows では利用できないとのことです。
・・・
【mov形式動画の編集手順】
①mov形式のファイルを「windows live ムービーメーカー」に読み込む。
②wmv形式に書き換えて出力。
③wmv形式に変換したファイルを「windows ムービーメーカー」に読み込んで編集。
④wmv形式で出力。
ムービーメーカーではmov形式の出力ができませんが、YouTubeにアップロードしたり、ウインドウズのパソコンで再生できる動画を簡単に作成するという目的であれば、画質の劣化が少なく、おすすめですよ~
【動画編集の実際】
「相馬野馬追」をコンパクトデジカメのハイビジョン画質の動画(mov形式)で撮影したファイルを使った編集例を紹介します。
動画設定:ハイビジョン画質【「Motion JPEG」[HD]設定(1280×720画素:30コマ/秒)】
撮影に使用したデジカメ(パナソニックFZ-38)
1.「windows live ムービーメーカー」によるファイルの読み込み
ムービーメーカーによるmov形式ファイルの読み込み
live ムービーメーカーを立ち上げた画面
「ビデオおよび写真の追加」をクリック > ファイルを選択 により、動画ファイルを読み込みます。
↓
動画ファイルを読み込んだ画面
このまま何も編集せずに、wmv形式の動画ファイルを出力します。
左上の青いボタンを押して「ムービーの保存」を選ぶと、ファイル出力の選択肢が出てきます。
ファイル出力選択画面
選択画面に出てくる設定以外に、「カスタム設定」も選べます。(「推奨される設定」タブの一番下にあります)
「カスタム設定」の画面
オリジナルの動画に合わせて、幅1280ピクセル、高さ720ピクセル、フレームレート30fpsに設定。ビットレートは任意に設定できますが、25000Kbbs(=25Mbps)にしました。
342Mbのmovファイルに対して、ファイル出力の設定を変えて変換した際のwmv形式ファイルの容量は以下のようになりました。
① 高解像度ディスプレイ用(1920×1080ピクセル) 268MB
② Zune HD(720pディスプレイ用)(1280×720ピクセル) 136MB
③ 上記のカスタム設定(1280×720ピクセル、25Mbps) 278MB
→③の カスタム設定 のファイル容量が最も大きくなったので、このファイルを使って次のステップ「windows ムービーメーカー」による編集を行います。
以下の写真は、再生ソフトの表示画面(編集前と編集後)です。
画質に関して極端な差は感じられません。
◎オリジナルの動画(Quicktime)
◎カスタム設定で出力した動画(Windows Media Player)
2.「windows ムービーメーカー」による編集
カスタム設定で作成したwmv形式のファイルを「windows ムービーメーカー」に読み込んで編集します。1.で使った「windows live ムービーメーカー」とは別のソフトですので、ご注意!(名前がまぎらわしいですよね~)
「windows ムービーメーカー」で編集中の画面。タイトルを挿入し、動画に「フェードイン」「フェードアウト」の効果を追加。
「ムービーの発行」を押して、「このコンピュータ」 > 名前をつけ、保存先を指定 > ムービー設定を選択 により、新たな動画ファイルを作成します。
ムービー設定と動画のサイズの関係は以下のようになりました。
④コンピュータの最高の品質で再生(推奨)(1280×720ピクセル) 112MB
【以下、「追加の設定」画面から選択した設定】
⑤Windows Media HD 1080p(1440×1080ピクセル) 92.2MB
⑥Windows Media HD 720p(1280×720ピクセル) 69.6MB
→推奨されている「コンピュータの最高の品質で再生」設定の容量が最も大きくなりました。
【編集した動画のご紹介】
編集前後の動画をYouTubeにアップロードしてみました。オリジナルファイルと比較してファイル容量が1/3(342MB→112MB)に縮小しているものの、解像度低下や画像の荒れといった画像劣化はほどんど分からない、という印象です。
【オリジナルの動画(342MB):mov形式】
【windous ムービーメーカーで編集後の動画(112MB) wmv形式】
今回、動画を撮影したデジカメではハイビジョン画質として「AVCHD Lite形式」の撮影も可能です。残念ながら、「windows live ムービーメーカー」では読み込むことができませんでした。最近のデジカメで採用されつつある「AVCHD形式」のファイルであれば読み込み可能なようです。
【2011/11/19 追記】
・・・
◎MacBook Airにインストールされている『iMovie』でHD動画を編集
〜MacならMOV形式のファイルでもそのまま編集可能〜
ウェブ閲覧や動画編集用のパソコンとしてMacBook Airを導入してみました。
Macには動画編集ソフト『iMovie '11』が標準でインストールされています。
MOV形式の動画はクイックタイムムービー(Quick Time Movie)の技術をベースにした動画形式。Quick Timeを開発したのはアップルですので、Macのパソコンとの親和性が高いのは当然。
よって、デジカメで撮影したMOV形式の動画ファイルでもそのまま読み込んで編集できます。なお、デジカメで撮影したAVI形式の動画でもiMovieで編集OK。
こちらの方が上で紹介したウインドウズのパソコンよりも動画の読み込みや編集がスムーズで、メモリやCPUにも余裕があるためか動作がとても安定していることから、最近ではもっぱらマックのパソコンで動画を編集するようになりました。
特に「MacBook Air」はハードディスクにSSDを採用していることもあり、動画編集中にありがちな「フリーズ」や「もたつき」がほとんどなく、ストレスを感じないことが気に入っています。
Windowsのムービーメーカーでテストしたのと同じ条件で動画を作成したところ、オリジナルが342MB→編集後にHD形式で出力後は121MBとなりました。
【関連リンク】
・Windows ムービーメーカーの概要(microsoftのHP)
・Windows ムービーメーカーの概要(microsoftのHP:XPバージョン)
【当ブログ内の関連記事】
・ 【レビュー】HDMI変換アダプターでMacbookAirの画面をテレビに表示!
→Macをデュアルディスプレイ化して大型液晶テレビで再生できます。圧倒的な迫力!
・ 【調査】MacBook Airの起動と動画編集はなぜ速い? 〜SSDの効果を検証〜
・【レビュー】Mac Book Air 13inchモデル(mid 2011)を買いました&おすすめの解説本
・【無料ソフトで録音ファイルを編集】サウンドエンジンによる音量調整
Windowsの標準プリインストールソフト「Windows Live ムービーメーカー」に比べると、Macに標準インストールされている「iMovie」の方がはるかに使いやすく、かつQuick Time形式でもサクサク編集できるので、デジカメの動画をサッと編集してYouTubeやFacebookにアップロードするような使い方を想定しているのであれば、マックのパソコンで編集することをおすすめします。特にMacBookAirはCPU、メモリー、そしてアクセス速度の速いSSDを採用していることから、動画の編集がとても快適です。
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・・・AVCHD形式の動画の取り込み方法も解説あり。
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