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【原発事故】ホールボディーカウンター(WBC)検査を受けてきましした [福島原発事故関連]

 

子どもたちにホールボディーカウンターの検査の案内が来ました。体の内部に蓄積している放射性物質を測定し、年間被曝量を見積もるのが目的です。

 

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案内の文書 

 

 

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申請書兼同意書

 

2012年の4月1日の時点で0〜3歳の子どもの場合、子どもに代わって一緒に生活している親が受診することになります。 

我が家の一番下の娘がちょうど3歳だったので、自分が代わりに検査を受けに行く事にしました。 

 

 


 

 

福島県いわき市の共立病院で受診。

かなり混んでいるのかと思っていたのですが、いざ行ってみるとそれほど人は多くなくて、1時間もかからずに検査と説明が終わりました。 

 

 

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受付すると渡される番号票。

 

 

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検査の流れ。

① 受付 → ② 体表面検査 → ③ 検査内容説明 → ④ 内部被ばく測定 → ⑤ 検査結果の説明 となります。

 

④がホールボディーカウンターを用いた測定になります。

検査着に着替えたあと、装置の中に入り、2分間じっと立っていると測定が終了します。薄暗い空間の上に「Counter ON」「Counter OFF」と書かれた赤と緑のランプが点灯しており、測定中かどうか分かるようになっています。 

 

測定が終了して10分もしないうちに番号を呼ばれ、別室に控えている先生から結果の説明を受けました。

 

 

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検査結果。

放射性セシウムは「検出されず」ということでした。 

 

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検査結果の見方。

 


 

 

◎ 体表面検査

・体の表面に放射性物質が付着しているかどうか、どのぐらいの量の物質が付着しているかを調べる検査

・測定値の単位:シーピーエム(cpm)で、1分間あたりのカウント数を表す

 

◎ 全身検査(ホールボディーカウンター:WBC)

・体内に放射性物質が残留しているか、どのぐらいかを調べる検査

・測定値の単位:ベクレル(Bq)で、放射性物質の量を表す

・線量の単位:シーベルト(SV)で、放射線による人体への影響の度合いを表す

ミリシーベルト(mSv)はシーベルト(Sv)の1000分の1

 

参考1:今回の検査における検出限界Cs-134:200Bq、Cs-137:220Bq 

 

 

解説:放射線量とがん

低線量放射線の人体への影響については必ずしもすべてが解明されているわけではありませんが、安全側で評価するために、低い線量でも影響があると考える場合があります。この考え方に基づいた場合、がんのリスクは広島、長崎の被爆者を含めた今までの結果から、100ミリシーベルトの被ばくでは0.5%のリスクが増加するとされています。しかし、実際には100ミリシーベルトを超えなければ、がんの増加は確認されていません。なお、外部被ばくでも、内部被ばくでも、線量が同じならばリスクは同じと考えます。