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【原発事故関連】いわき市:地震直後に公表されなかった放射線量データ [福島原発事故関連]

 

県民健康管理調査のブログ記事を作る際、福島県のHPにある放射線量データを調べていた時に、あることに気がつきました。

地震直後にいわき市のHPに掲載されていた放射線量のデータと県庁のHPに掲載されているデータが違うのです。

 

 

20110316iwaki_radioactive_r.jpg
  
いわき市と福島県の公開データの比較。
  
赤プロットがいわき市のデータ緑プロットが福島県のデータ
  
(クリックすると拡大します)
    
  
  
  
 いわき市のHPで公開されていたデータはhttp://www.city.iwaki.fukushima.jp/topics/010284.htmlに掲載されていました。(現在はリンクが削除されています。)
  
自分は、3月16日の17時過ぎに、市役所のホームページで線量データが公開されていることに気がつきました。
   
  
 
 
0220110316_iwaki_radioactiv.jpg
 
いわき市のHPで公開されていたデータ
  
  
3月16日の午前9時から数値が始まっています。それ以降の測定時間間隔は、1.5時間、2時間、1.5時間、1.5時間、1.0時間、0.5時間、1.0時間・・・と不規則になっています。
  
  
  
最初のグラフからもわかるように、いわき市の公開データと福島県のHPで公開されているデータの数値は全く同じで時間間隔が違うだけなので、同じ測定装置で測定したデータと推測されます。
  
  
  
 
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福島県のHPで公開されているデータ(3月14日〜3月15日)
  
(クリックすると拡大します)
 
 
   
   
上のグラフ(福島県庁HPで公開されているデータから作成)では、最初に示したグラフ(3月16日)の前日(3月15日)未明の時点で、すでにいわき市では急激な線量値の上昇が観測されていました。しかし、このデータは地震直後には公表されていませんでした。
  
  
  
なぜこのようなデータの間引きや後出しが行われたのか、理由はわかりません。
  
地震や津波被害の対応で市役所が混乱していたことが原因のひとつではないかと思っています。
 
  
  
いずれにせよ、我々市民としてはこういう測定データを適切な形で公開し、緊急時の行動の指針として生かしてもらいたいと祈るのみです。
  
   
 
  
  
いわき市役所と福島県庁の公開データの違いに気がついた後で、他にも気づいた人がいないか調べてみたところ、下記のページで同じことを紹介していました。
 
   
 
 
こちらの方は5月の時点で気づいていたようです。
 
早いですね・・・。
 
 

 
<関連サイト>
 
  
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)というシステムがある。緊急事態が発生した際に、気象観測情報、アメダス情報と放出核種、放出量等の情報を入れることにより、六時間先までの希ガスによる外部被曝線量や甲状腺等価線量などをシミュレーションすることができる。原発事故直後には予測が出ていたににもかかわらず、地元住民には知らされなかったことから、無用な被曝を招いたとして問題になっている。 福島第一原子力発電所・放射性物質放出事故直後の放射線量データ 原発事故直後の放射線量データ グラフ

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