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【ミシン調査】日本のミシン生産台数推移(グラフあり) [ミシン購入関連]

    

以前調査した「ジグザグミシンは役に立つか(暮しの手帖 1972年早春号)」の中で、日本のミシンの生産台数について、次のように書かれていました。

     

・戦前の日本国内ミシン生産台数は1940年が最高(15万台)
・戦後の日本ではミシン生産台数が1965年までの間に年間20万台ずつ増加
・その後、日本国内の年間生産台数は370万台~440万台の間を推移(~1971年)
  

  
  
では、現在(2011年)の生産台数はどうなっているのでしょうか?

 

社団法人 日本縫製機械工業会のホームページに2000~2009年の統計データが掲載されていたので、グラフ化してみました。

   

・日本国内のミシン需要について

統計データの数値を使い、日本国内のミシン需要台数を以下の式で計算してグラフ化してみました。

  

  国内需要台数=(国内生産台数+輸入台数)-輸出台数

   

10domestic_demands.jpg
  
   

→ 2000年→2003年にかけて需要が急減し、2003年→2005年は年間90万台レベルを維持していましたが、その後再び需要が低迷して最近では年間60万台強の需要となっています。2009年の需要は2000年と比較して約半分になってしまいました。

   

・日本国内のミシン生産台数について

 統計の数字をグラフ化してみました。

     

07machine_domestic_product.jpg
  
→日本国内の生産台数は年を追うごとに急激に低下しています。近年の国内ミシン需要が横ばいであるのに対して国内生産量が低下しているので、輸入品の割合が増加していることがうかがえます。
       
  
    
・ミシンの国内生産台数推移
「暮しの手帖」に記載されていた数字と近年の国内生産台数の数値を組み合わせてグラフ化してみました。 
    
  
   
09machine_domestic_product.jpg
  
    
→戦後は20万台/年というハイペースで生産量が増加し、1960~1970年代は400万台/年レベルの生産を維持していましたが、その後は急激に需要が落ち込んでしまいました。
   

国内生産が減少した理由は、コスト圧縮のためにミシンの生産が海外シフトしたことが影響していると考えられます。

 国内需要が低下した理由は、家庭で洋裁や縫い物をする人が減ったことが影響していると考えられます。

  

すこし前に「ミシンのおとり販売」が問題になりました。グラフを見る限り、このように強引な販売を行ったとしてもミシンの販売台数への影響は小さく、需要の収縮を止められなかったことが分かります。

今後、日本のミシンメーカーはどうなっていくのでしょうか・・・。
 
  


  

<参考リンク>

 社団法人 日本縫製機械工業会

 ミシンの生産販売台数推移(日本縫製機械工業会HP内)

 ミシンの迷信(ミシンのおとり販売に関するサイト)

 


 

関連ページ:

 【暮しの手帖】 『ジグザグミシンは役に立つか』 直線ミシンの良さを強調した記事(1972年)

 【ミシン】10万メートル縫えますか?~『暮しの手帖』電気ミシンの商品テスト~(1964年夏号)

 【ジャノメ CK1200】ミシン選びに悩んだ末・・・買いました(購入までの記録)【動画あり】

  

   


  

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