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【縁起切符】大金~宝積寺(烏山線) 硬券入場券 [鉄道関連]

 金運が上昇 縁起切符 宝くじが当たる 運気上昇 風水 黄色 JR 国鉄

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金運アップにあやかった縁起切符で有名な「大金→宝積寺」(烏山線)

国鉄時代の昭和62年(1987年)5月5日に大金駅で購入。

金運の高まる縁起切符。豊富駅(宗谷本線)、銭函駅・銀山駅(函館本線)、黄金駅(室蘭本線)など。大宝駅


  

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大金駅でもらった切符とセットのシート。

国鉄時代なので「東京北鉄道管理局」の表記。

 

 

この切符を購入してから25年経ちました。

残念ながら我が家の「金運」の方は微妙です・・・[たらーっ(汗)]

 

 

 


【硬券入場券】東京駅の赤色切符(新幹線乗り場) [鉄道関連]

 東京駅の硬券入場券 赤色 特殊 レア切符 ミス券 コレクション 写真

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東京駅の新幹線乗り場では、赤色の硬券入場券が発売されていました。これはたまたま購入して気づいたもの。(当時はそういう情報を知りませんでした。)

JR発足後に発売された新幹線乗り場の硬券入場券は、黒字となって東京駅の前に□海(JR東海)の字が入っているようです。

 

在来線の切符売り場では、下の写真のように一般的な黒字の入場券が発売されていました。

こちらの日付は「昭和62年5月6日」。この一ヶ月前の昭和62年4月1日にJRが発足しています。

 

新幹線乗り場と在来線乗り場で入場券の種類は異なりますが、パンチ(入札鋏)の形状は同じですね。

 

東京駅 入場券 レア券 レア切符 カメレオン作戦 カメレオン入場券

 


【四国の縁起切符】『学駅』と『ごうかく→大成』ゆき [鉄道関連]

 高校受験 大学受験 合格祈願のお守り 入場券 学駅 四国 徳島線

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中学生時代に

 高校受験前に合格祈願のお守りとして購入した「学駅」の入場券。たしか徳島駅に郵便振替を送って購入したと記憶しています。

切符の右側に、縦に「 入 学 」と書かれているのがミソ。

硬券入場券なのにグリーンで「国鉄」の地紋が入っています。

入場券が5枚で「御入学」といって、5枚セットで売っているということは、後から知りました。(入場券と一緒に同封されていた小封筒にも、入場券が5枚映った写真が載っています)

商魂たくましいですね〜[わーい(嬉しい顔)]発売は国鉄四国総局、切符の裏には「徳島駅発売」と印字されています。

 

◎マイナーな縁起切符 『「ごうかく」から「大成」ゆき』

 

こちらは同じく四国で購入した縁起切符。

ごうかく」から「大成」ゆき。地紋は「JNR」と「こくてつ」の薄緑色。落出駅発行。D型記念乗車券。

「あれ、「ごうかく」なんて駅はあったっけ?土讃線かな?」と思ったあなたは立派な鉄道マニア。

 

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大成祈願 五社八幡神社(ごうかくさん) ごうかく→大成 国鉄バス四国 JRバス 水と緑とふれあいのむら 柳谷村 四国カルスト 五段高原 観光  国鉄周遊指定地 

この切符は、1988年3月下旬に、卒業旅行で四国を旅していた時にたまたま見つけて購入したもの。高知から松山に向かう「なんごく号(松山高知急行線)」に乗車中に途中で停車する落出駅(バス停)で購入。

発行が国鉄バスなので、国鉄の切符と同じ仕様です。

 

2012年現在でも、財団法人 柳谷産業開発公社から「合格グッズの販売」として切符が発売されています。

柳谷村役場産業課 愛媛県上浮き穴郡柳谷村大字柳井川923 電話08925−4−2121 0892−54−2121

 


【硬券入場券】駅名変更:平駅→いわき駅(1994年) [鉄道関連]

硬券入場券 国鉄 駅名変更 常磐線 平駅→いわき駅 貴重品 レア切符

 JRの駅名を変更するには、切符を変えるだけではなく、さまざまなところで変更手続きをしなければならないため、多大な費用がかかると言われています。

 

常磐線の「いわき駅」は、かつて「平駅」という名前でしたが、いわき市からの要望で1994年12月3日に「いわき駅」に名称変更されました。

Wikipediaによれば、駅名板取り替え等に要した費用は1億3千万円だそうです。

 

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「平駅」と「いわき駅」の硬券入場券。

 

「平駅」の方は普通に窓口で発売されていたもの。

「いわき駅」は、常磐線全通110周年記念入場券に入っていたもの。日付は印刷ではなく、ちゃんとダッチングマシンで印字されているのが親切。

いわき駅の硬券入場券が駅名変更後にも発売されていたかどうかは分かりませんが、もし発売されていなかったのであれば貴重品かもしれません。

ちなみに、平駅の入場券は1985年発売ですが、当時の入場券の料金(140円)は現在と変わっていないんですね。

昭和時代の入場料金は時代とともにどんどん値上がりしているので、ちょっと意外でした。

 

最近(2012年)では、東京スカイツリーの開業に合わせて、東武鉄道の「業平橋」が「とうきょうスカイツリー駅」に改名されました。これに要した費用はいくらぐらいだったのでしょうか?

 

<参考:駅名変更のいろいろ>

手元にある「鉄道面白辞典(長谷川章著)【1980年】」には、駅名変更について以下の例が挙げられています。

 

・北海道は読みにくい駅名が変更された例が多い

 虻田→洞爺(室蘭本線)

 黄金蘂(おこんしべ)→黄金(室蘭本線)

 幸震(こうしん)→幸福(広尾線)

 ・・・など。 

 

・ その他

 長門一宮→新下関(山陽本線)・・・新幹線の駅となったために改名。

 熱海→岩代熱海→磐梯熱海(磐越西線)

 若松→会津若松(磐越西線) ・・・同名の駅がメーンラインに登場したため。

 美濃町→美濃市(越美南線)・・・町が市に昇格したため。

・観光地の名称変更

 真狩(まっかり)→狩太(かりぶと)→ニセコ(函館本線)

 氷川→奥多摩(青梅線)

 温海→あつみ温泉(羽越本線)

 船川→男鹿(男鹿線)

 生保内(おぼない)→田沢湖(田沢湖線)

 

・ちょっと変わった駅名変更

 二子新地前(ふたごしんちまえ)→二子新地(東急 田園都市線)

→駅のアナウンスの「ふたごしんちまえ〜!」が「双子死んじまえ〜!」に聞こえることから、最後の「前」を取った。

 

 

 

B型硬券入場券 


【レビュー】『九州特急物語』創業からJR九州までの120年 石井幸孝著 [鉄道関連]

JR九州にはカラフルな列車がたくさん走っています。デザインが洗練されていて、旅が楽しくなります。

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787系 つばめ リレーつばめ
元JR九州社長の石井氏による、九州島内の鉄道の創業からJR九州となった現在までの120年間の歴史を特急列車の変遷を軸にまとめた一冊。
    
特にJR九州が発足するにあたって厳しい経営状況だったからこそ強力に進めた事業戦略の解説に重点が置かれており、これからの鉄道の姿を考えるうえで一つの方向性を示している本といえます。
   
JR九州はユニークなデザインを持つ車両が数多く存在しますが、そのテーマに欠かせないデザイナーの水戸岡鋭治氏との対談も掲載されており、いわゆる鉄道の歴史や車両を紹介する鉄道本とは一線を画した内容となっています。
   
もちろん懐かしいSLがひく特急・急行列車から時代を代表するたくさんのディーゼル特急、ブルートレイン、そして電車特急の写真が数多く掲載されており、これらの列車たちを眺めているだけでも時がたつのを忘れてしまう内容でした。
  
  

  
<メモ>
   
・水戸岡氏との対談より
  
水戸岡:専門家からみて幼稚な質問を投げかけた時、わたしに分かるようにきちんと説明できる人は間違いなく仕事ができる人。勤勉に反省と学習を繰り返した職人さんに会いたい。
いくら経営者がすばらしい構想を持っていても、それを形にして視覚的に伝えるためには、デザイナーの存在が不可欠。
   
今の時代にいちばん欠けているのは、末端まできちんと想いを伝えるコミュニケーション能力ではないか。
  
   
石井:わたしと水戸岡さんが共有する「デザイン」は、戦略のデザイン。
  
     
水戸岡:自分が工業高校の生徒だった頃の先生の主張が印象に残っている。言われた当時は意味を理解できなかった。
  
「デザインは情緒だから、常識や良識がなければできない。」
  
「デザインとは省略ではなく、逆にたくさんの情報を入れて、難しいことを理解する民度を生むこと。」

JR 
<関連サイト>
   
      
     
JRの列車のデザイン

JR九州の車両たち 古くはC59、C61といったSLが牽引するブルートレイン 寝台列車 夜行急行 現在は800系つばめ(新幹線)、787系、883系ソニック、783系(JR初の新型特急車両)、かもめ みどり 有明 885系 振り子式電車 白いソニック 817系、キハ71系 ゆふいんの森 久大本線 湯布院 由布院 815系 485系 キハ40系 キハ200系 キハ220系 黄色 イエロー 普通列車


JR九州のデザインを知る 水戸岡鋭治の本 
<Amazon>
JR九州の車両

・・・・・・

インダストリアルデザイン 

◎水戸岡鋭治氏の関連書籍

・・・・・・・・・

戦略的なデザインによって九州を訪れる旅行者に強烈なインパクトを与える。同時にもてなしのこころで旅人を迎える。みとおかえいじ ドーンデザイン研究所 ホームページ HPJR九州のsy車両デザイン 九州旅客鉄道 水戸岡鋭治氏はJR九州の車両デザインで脚光を浴びるようになった。。ホテル海の中道のデザイン アートディレクションの仕事がきっかけ。


【鉄道関連】1989年:「スーパーひたち」が登場した頃(JR東日本651系) [鉄道関連]

    

ネットのニュースで、常磐線のスーパーひたち用に新しい車両(E657系)が落成し、常磐線で試運転を行っていると出ていました。2012年春から導入されるようです。 

 →鉄道ファン railf.jp

 

 

スーパーひたち 新型車両を使用する列車一覧(JR東日本)

 

 →15往復中の10往復を置き換え。

 

 

いまは常磐線沿線に住んでいて、プライベートや仕事で東京に行く際には白いタキシードボディの「スーパーひたち」をよく利用しています。最近はリニューアル工事を行ったとはいえ車両が少しくたびれてきた感じだなぁ・・・と思っていたところ、新しい車両に今後は置き換わっていくことを知りました。

    

自分がまだ高校生で埼玉に住んでいた頃、スーパーひたち用の車両が落成して甲種輸送されるところを何度か撮影していたことを思い出し、古いアルバムの中からその写真を見つけたので、スキャンしてみました。 クリーム色に赤いラインの485系が全盛だった時代、白くてすそを絞ったボディの651系はとてもインパクトがありました。 

これが引退となると、時代の流れを感じずにはいられません。

   

   

   

    
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      EF65 500番台+651系甲種回送 1989年頃 東北本線 東大宮~蓮田

  

  

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      EF65 541+651系甲種回送 1989年頃 東北本線 白岡~新白岡

  

   

   

  

 
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      485系「ひたち」と651系「スーパーひたち」 1989年頃 上野駅

   

  

E657系 最高速度は130km/h フルアクティブサスペンション 車体間ダンパ 各座席にはパソコンを置くことが可能なテーブルとコンセントを設置し、WiMAXを利用したブロードバンド環境を整備。

  

 


 

 

<関連サイト>

 ・ E657系(Wikipedia)

 ・ 651系(Wikipedia)

 ・ 485系(Wikipedia)

 

 


 

鉄道ファン 2011年 08月号 [雑誌]

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【鉄道】運転士のサービス!白糸川橋梁をゆく183系「白根」!?(1988年8月) [鉄道関連]

まだ高校生だった頃のこと。

大垣夜行に乗って東京へ戻る途中、根府川で下りて白糸川橋梁でブルートレインを狙うことにしました。

鉄橋下の山道を登って撮影地に到着したところ、蚊の大群に襲われて大変な目に・・・[がく~(落胆した顔)]

この鉄橋の色は薄いグレーだとばかり思っていたのですが、ちょうど塗装を塗り替えて赤色になったばかりだったようです。

朝日を浴びながら上京してくる出雲、瀬戸を撮影してひといきついていると、見慣れない特急電車がやってきました。

あわててカメラを構えると、ファインダーの中で列車のヘッドマークがクルクル動いているのが見えました。

183系踊り子 根府川鉄橋 撮影地 行き方 カメラ アングル 順光

 

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183系1000番台 「白根」 白糸川橋梁 根府川~真鶴 1988年8月
   
  

後日プリントしてみると、「白根」のヘッドマークになっていたことが判明。おそらく運転士さんの粋なサービスだったのでしょう。本来は上野~万座・鹿沢口を結んでいる「白根」が東海道本線の白糸川橋梁を渡っている、という不思議な写真になりました。

この車両は1987年に中央本線の「あずさ」用に改造されたグレードアップ車両(183系1000番台)でした。どうしてここを走っていたのか理由は分かりません。(夏季臨時の「踊り子号」向けに使われていた列車の回送かもしれませんが、真偽は不明。)

  


  

  

 

 

 


【485系】忙しい特急列車 [鉄道面白事典から] [鉄道関連]

  
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「はつかり」 盛岡駅にて  1991年夏
Contax167MT プラナー50mmF1.7  RD
 
 
いまは新しい車両に置き換えられてすっかり数が減ってしまった485系の特急列車。東北新幹線が開通する前の1980年頃の東北本線にはたくさんの列車が走っていました。
 
近頃の特急列車は、路線ごとに異なる種類の電車が開発されることもあり、複数の名称の特急にまたがって運用されることが少なくなりました。しかし、国鉄の東北特急全盛期の485系は、上野駅に到着するとクルクルとヘッドマークを変えながら日々の運用をこなしていました。上野駅のホームで撮影された経験のある方も多いかと思います。
  鉄道面白辞典 鉄道おもしろ辞典
ここで紹介するのは、「鉄道面白事典(長谷川章著)」(1980年)に掲載されている盛岡鉄道管理局青森運転所に所属する485系(12両☓21編成)の仕業。記事には列車番号がなかったので、別途調査して追記しました。
 
この仕業で登場する特急は以下の5つ。
 
・「やまびこ」 上野~盛岡 列車番号30台
・「ひばり」  上野~仙台 列車番号1000台
・「はつかり」 上野~青森 列車番号20-30台+1,2
・「いなほ」  上野~秋田 列車番号2040台
・「白鳥」   青森~大阪 列車番号4000台
 
列車番号は列車によって規則性があり、「はつかり」以外は◯号の数字と列車番号の最後の1-2桁の数字が一致していますが、「やまびこ」だけは列車番号1M,2Mという列車が残っています。北海道連絡特急の名残りでしょうか。
  

 
1980年6月 485系の運用
盛岡鉄道管理局 青森運転所所属 485系12両編成×21編成
仕業番号 21~39 ・・・19日間でワンサイクル。
 
・21仕業(1日目)
 青森(運用なし)
 
・22仕業(2日目)
 青森(出区)~4:53青森発→「はつかり2号」〔2M〕→13:43上野着~14:33上野発→「やまびこ5号」〔35M〕→21:01盛岡着
  
・23仕業(3日目)
 盛岡(出区)~6:40盛岡発→「やまびこ2号」〔32M〕→13:13上野着~14:30上野発→「ひばり17号」〔1017M〕→18:45仙台着→岩切
  
・24仕業(4日目)
 岩切(出区)~7:58仙台発→「ひばり6号」〔1006M〕→12:19上野着~13:00上野発→「ひばり13号」〔1013M〕→17:15仙台着~18:28仙台発→「ひばり30号」〔1030M〕→22:43上野着→東大宮
  
・25仕業(5日目)
 東大宮(出区)~13:33上野発→「はつかり9号」〔29M〕→22:15青森着
  
・26仕業(6日目)
 4:50青森発→「白鳥」〔4002M〕→18:25大阪着→向日町
  
・27仕業(7日目)
 向日町→10:18大阪発→「白鳥」〔4001M〕→23:50青森着
  
・28仕業(8日目)
 9:20青森発→「はつかり6号」〔24M〕→18:09上野着→東大宮
  
・29仕業(9日目)
 東大宮(出区)→9:33上野発「やまびこ3号」〔33M〕→16:01盛岡着
  
・30仕業(10日目)
 9:16盛岡発→「やまびこ6号」〔36M〕→15:43上野着~16:33上野発→「やまびこ7号」〔37M〕→22:59盛岡着
  
・31仕業(11日目)
 8:16盛岡発→「やまびこ4号」〔34M〕→14:43上野着~15:30上野発→「はつかり11号」〔1M〕→0:13青森着
  
・32仕業(12日目)
 12:55青森発→「はつかり10号」〔28M〕→21:42上野着→東大宮
  
・33仕業(13日目)
 東大宮(出区)→6:33上野発→「やまびこ1号」〔31M〕→13:01盛岡着~14:16盛岡発→「やまびこ8号」〔38M〕→20:43上野着→東大宮
  
・34仕業(14日目)
 東大宮(出区)→10:00上野発→「ひばり7号」〔1007M〕→14:15仙台着~15:58仙台発→「ひばり24号」〔1024M〕→20:13上野着→東大宮
  
・35仕業(15日目)
 東大宮(出区)→11:19上野発→「いなほ3号」〔2043M〕→21:45青森着
  
・36仕業(16日目)
 運用なし。
  
・37仕業(17日目)
 8:07青森発→「いなほ4号」〔2044M〕→18:33上野着→尾久
  
・38仕業(18日目)
 尾久(出区)→9:00上野発→「ひばり5号」〔1005M〕→13:15仙台着~14:58仙台発→「ひばり22号」〔1022M〕→19:13上野着→尾久
  
・39仕業(19日目)
 尾久(出区)→8:33上野発→「はつかり3号」〔23M〕→17:25青森着
 
営業キロ 15078.0km
  
  
 

   
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この記事が掲載されている『鉄道面白辞典』は1980年に出版された本ですが、鉄道ファンならいま読んでも楽しめるネタがたくさんあります。例えば、西村京太郎の「再婚列車殺人事件」の解説に、この本の中にある 「別れた相手とヨリを戻す『さんべ』」を参考にした、とあります。 
  
 
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改軌に泣かされた京成、新京成 新幹線という路線はない 京浜東北線が「南行」「北行」というワケ 私鉄だけが走る国鉄線 手品みたいな4811Dのダイヤ(多層建て急行) 小さな漁村の大事件(白鳥) 私鉄に乗り入れる国鉄急行 DCにできないわけがある「ニセコ」 在来線でいちばん速い列車は? DD13が客車をひっぱる線区 悲劇のスカイライナー 同字異音駅 異字同音駅 同じ駅名 国鉄なんでも日本一

 
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鉄道面白事典 (1980年)

鉄道面白事典 (1980年)

  • 作者: 長谷川 章
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 1980/08
  • メディア: -
 
   
 【「再婚列車殺人事件」が掲載されている本】
蜜月列車(ハネムーン・トレイン)殺人事件―トラベル・ミステリー傑作集 (光文社文庫)

蜜月列車(ハネムーン・トレイン)殺人事件―トラベル・ミステリー傑作集 (光文社文庫)

  • 作者: 西村 京太郎
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 1985/12
  • メディア: 文庫
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【雷鳥9号殺人事件】北陸本線・鳩原ループの現場へ【トラベルミステリー】-西村京太郎- [鉄道関連]

雷鳥9号殺人事件  雷鳥九号(サスペンス・トレイン)殺人事件 (講談社文庫) [文庫] 殺人事件の舞台となった北陸本線のループ線の現場に出かけました。

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(また、壁にぶつかったのか)

と、十津川が憮然とした顔になったとき、突然、頭上で、轟音が聞こえた。

思わず、振り仰ぐと、七、八メートルの高さのところに、橋梁がかかっていて、そこを、列車が通過して行くところだった。

 -「雷鳥九号殺人事件」西村京太郎 -

雷鳥 3月11日 ラストラン 3月12日 JRダイヤ改正 サンダーバード 引退 485系 食堂車 大阪 金沢 指定席 予約 臨時列車 北陸本線・・   


 

1990年の春、北陸方面へ旅した際に新疋田~敦賀間にある「鳩原ループ」で特急列車を撮影してきました。もうひとつの目的は、西村京太郎のトラベルミステリー「雷鳥九号殺人事件」のなかでトリックの現場として使われた北陸本線の上下線が交差する現場を確認すること。

この本では、下り線をクロスする橋梁を走る上り列車のトイレの窓から下り線路の横へ拳銃を落とす、というトリックが使われています。

 

当時、この本を読んだ友人と「ほんとにこんなことが可能なのか?」と議論になりました。

ならば、「実際にみてみようじゃないか」ということに。

 

 

ここが現場。(福井県敦賀市)

 

新疋田駅をでると国道があり、そこにループ線のガイドマップの看板がありました。(今はあるかどうか分かりません。なにしろ20年前の話なので。。。)

 

少し歩くと、ゆるやかなカーブの有名撮影地が。ここでボンネット型雷鳥をパチリ。

 

 

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「雷鳥」1990年3月下旬 新疋田駅~敦賀駅

 

以下、写真はすべて カメラ:CONTAX167MT  レンズ:プラナー50mmF1.7/タムロン70-210mmF4  フィルム:RD で撮影しています。

 

 

 

ループ線沿いの山を登り、問題となっている上下線が交差するポイントに来ました。

 

 

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ループ線をゆく「スーパー雷鳥」 1990年3月下旬

 先頭車両の下に下り線路が見えます。

 

上の写真では、マーカーの左側から撮影しています。

 

 

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ループトンネルをくぐってきた「雷鳥」 1990年3月下旬

 

 

 

交差地点の鉄橋まで下りてきました。

 

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上下線交差部分をゆく「加越」 1990年3月下旬

 

 

 

下り線路のそばまで下りてきました。 

 

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 上り線とクロスする「雷鳥」 1990年3月下旬

 

 

実際に現場を見たところ、「トイレの窓から目標の線路そばに拳銃を落とすのは困難では・・・?」という印象をもちました。

 

インターネットで調べると、残念ながら現在このあたりは撮影禁止となっているようです。 

ループ線の撮影スポット 


 

<関連サイト>

 

 ・ 雷鳥九号殺人事件(Wikipedia)  

 ・ 西村京太郎(Wikipedia)(著者)

 ・ トラベルミステリー(Wikipedia)

 ・ 新疋田駅(Wikipedia)

 ・ 敦賀駅(Wikipedia) 

 ・ サンダーバード(雷鳥)(Wikipedia)

 ・ 特急車両(国鉄485系電車)(Wikipedia) 

 

 


 

 

 

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雷鳥九号(サスペンス・トレイン)殺人事件 (講談社文庫)

雷鳥九号(サスペンス・トレイン)殺人事件 (講談社文庫)

  • 作者: 西村 京太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫

 

 

 


東海道新幹線の貨物輸送計画 【鉄道】 [鉄道関連]

最近、『日本の鉄道』(1960年)という古い本を入手しました。これは知人が家を整理していて不要になった本を譲ってくれたもの。

 

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 「日本の鉄道」(国鉄監修)朝日新聞社 1960年
  
  

この本が出版された1960年はまだ蒸気機関車が日本中を走っていて、新幹線の建設が始まったばかりという状況。本の内容は鉄道の歴史に始まり、車両、輸送、駅、国鉄の経営問題まで幅広いジャンルが精力的な取材を元に解説されています。子供向けの文体ですが、データがたくさん提示されていて、大人が読んでも楽しめます。

  

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カラーページ。左は当時の最新特急「つばめ」の車内。
 
  
 
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1954年製の「EH10」が最新型の直流機関車。
   

 本の前半では建設中の新幹線計画の話題が何度も取り上げられています。その中で興味を引いたがのが、「新幹線の貨物計画」。Wikipediaにある「新幹線の貨物輸送」の項目では、『東海道新幹線建設時の計画は、実際のところは世界銀行からの新幹線建設の資金調達のため、旅客だけでなく貨物輸送もあるというポーズをつけるための、ダミー構想といえるものであった。』と記載されています。

  

ウィキペディアでの記載とこちらの本の記述ではかなりトーンが違います。「日本の鉄道」から新幹線に関する説明部をピックアップしてみました。

 

 

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新幹線に関するコラム。この当時は交流電化が始まったばかりなのに、すでに交流電化方式の特別な電車を走らせることを決めています。また、5カ年計画を期限通りに達成させたこともすばらしいですね。
 
「新幹線の貨物計画」に関する記事は、②の「東京-大阪を、旅客列車は3時間、貨物列車は5時間30分で走らせたい」や、④の「貨物はコンテナ、あるいはトレーラーをつんで、戸口から戸口へ、という輸送方式をとる。」があります。もっとも、現在の過密ダイヤでは、貨物列車を走らせる余裕はなさそうです。

 

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新幹線をはしる貨物電車の予想図。
コンテナ車、自動車運搬車が想定されています。
 
 
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新幹線の想定車両。
  
0系を彷彿させる卵型の先頭形状なので、この時点ですでに車体形状の大枠が決まっていたのかもしれません。