パナソニック製の洗濯乾燥機の修理の様子を写真入りで紹介。洗濯乾燥機は特に排気ダクトの部分で綿ぼこりが詰まりやすく、一度詰まってしまうと解体して取り除くしかない状況です。
購入して4年が経過したドラム式電気洗濯乾燥機(ナショナルNA-VR1200L)使用時に、「H25」の警告灯が点灯するようになりました。
幸い、購入した電器店の5年無料修理保証に入っていたので、さっそく連絡したところ、数日後に修理の担当者が来てくれました。
取扱説明書のP.41には「エラー表示が出たら」のタイトルで一覧が出ていますが、「H」が表示された場合、電源プラグを抜き、表示内容をお買い上げの販売店にご連絡ください。 と書いてあります。
「H25」のアラームは、排水ギヤードモーターの異常ということです。
症状として、①乾燥処理後にアラームが点灯した、②「シュポ・・・シュポ・・・」とガスを吸うような音がすること、を伝えました。
故障の原因として、
①排水弁のギヤードモーターの故障。(モーターに接続したワイヤーを通じて弁の開閉を行う)
②排水弁にヘアピンなどが詰まって排水弁が動作異常を起こした。
③開閉ボタン部のセンサー異常(乾燥時に内圧がかかってドア開閉部のセンサーが圧迫される)
が考えられるということで、上の写真のように下部と上部のカバーを外して点検していただきました。
その結果、①のモーター異常が原因、ということで、新品のモーターと交換しました。
電子基盤の異常の疑いもあったので、念のため基盤も持参していたとのことですが、今回は交換しなくてもOKでした。
【洗濯乾燥機の解体手順】①下部基盤部分を確認する場合は、下部のカバーを外すために底部のネジを外す必要があるため、洗濯機を斜めに立てて底面部のネジを外す。②正面、上部のカバーを外す場合は、四隅の部分にあるネジ(カバーを上げるとネジが出てきます)、排水フィルターを開けると見えるネジ、洗剤投入口の内部にあるネジ、洗濯槽ドアを開けたところに見えるネジ(開口部の外周にあるネジ)を外す。③洗濯槽ドアが引っかかる場合は、ドアのネジを外す。④排気ダクト内を掃除する場合は、ダクトのジャバラを止めている針金を緩めてダクト上部の蛇腹ゴムを外す。大量にホコリが詰まっている場合は、掃除機で吸い出す。ホコリを取っても乾燥機の能力が上がらない場合は、ヒートポンプの熱交換器のラジエター部分をチェックする。(表面にホコリの層ができていないかどうか)
【乾燥機ダクト内のホコリの除去】
このタイプの洗濯乾燥機は構造上ダクト内にホコリがたまりやすいので、乾燥時に熱風が排出されるダクト内部を点検してくれました。
上部のカバーを外すと、ダクトが内部が見えるようになります。
蛇腹ホースの根元にカビの生えたホコリがたまっていました。
上の写真のように、蛇腹ダクトとその下部空間にホコリがたまりやすいそうです。
洗濯機を使っていて、乾燥機を動かしているのに温度が上がらなかったり、洗濯物がぜんぜん乾かない場合は、ダクト内部でホコリが詰まっている可能性が高いとのこと。
ダクトから取り出したホコリの塊。湿っていて、カビのために変色しています。
先端に照明用LEDがついた特殊なピックアップツール(マジックハンドのような道具)を使うと、奥の方にあるホコリでもピュツとつまんで、簡単にホコリが取れます。
以前、ここの部分のホコリを さいばし と 巻いたガムテープ で取ろうとして、全くうまくいきませんでした。
こんな便利なツールがあるんだったら、もっと早く知っておけば・・・
我が家の洗濯機から上の写真の量だけホコリの塊が出てきました。
これでも「かなり少ない方ですね〜」と言われました・・・
我が家はほとんど乾燥機を使わないので、少なかったようです。
乾燥機の使用頻度が高い家の洗濯機の場合、ダクトの中は、いったいどうなっているんでしょうか・・・?
・ホコリを取るのに使ったのと同じタイプのツール
LED付きのピックアップツールであれば、照明でゴミを照らしながら作業できて便利。
・掃除機でダクト奥のホコリを吸い取りたいときは「すき間ノズル」が便利!
・ダクト内部を見ながら作業したい時は、LED付きのファイバースコープで!
最近はスマホにアプリを入れて画像を見る製品が安くなりました。
ファイバースコープつきビデオカメラ:フレキシブルチューブの先端部にカメラとLEDライトを搭載したビデオカメラです。SDカード(SDHC対応)に静止画と動画を録画可能。約95cmの自在に曲げられるチューブにより、手が届かない狭い所や高所でも本体の液晶モニタで確認しながら動画・静止画で撮影できます。6段階で調光可能な高輝度LEDライトを搭載しており、暗所でも対象物を鮮明に写し出します。チューブとヘッド部は耐水仕様。水まわりの作業もOK。本体重量 523g。【用途】機械整備、水周りの修理、家庭の清掃、パイプ内部の観察、高所・狭い場所の観察に。【家電の修理・洗濯機の修理】
【ギアードモーターの交換】 AXW3482-315 GEARED MOTOR ギヤードモーター
ギータードモータ AXW3482-315 ITEM No.S02-10-Y3000 NA-VR1000 VR1200 VR2200
交換したモーターのパッケージ
代表機種は「NA-VR1000」となっています。我が家の機種はVR1200なので、 後継機種にも共通部品として使われているのでしょう。
交換されたモーター。げんこつぐらいの大きさ。
モーターの表側。
H25の表示が出たためにギヤードモーターを交換修理した後、洗濯機のスタートスイッチを入れてから作動するま洗濯機での時間が短くなりました。洗濯機起動のシーケンスで何かひっかかっていたのかもしれません。
同じ部品がAmazonにありました。
梅雨の季節はカビ臭が発生します。
カビ臭いニオイを除去するのに抜群の効果があった洗濯槽クリーナーを試してもまだ腐った感じのニオイが取れないので、洗濯ドラム周辺のゴムパッキンをチェックしてみました。
パッキンの隙間に濡れたホコリの塊を発見!
洗濯機のカビ臭いニオイの原因は、ドラムの内側に繁殖したカビ(好気性細菌)が原因ですが、パッキンの隙間など手の届きにくい所にたまった衣類のカスが濡れてカビの繁殖源となっていることもあります。場所によっては洗濯槽クリーナーを使っても取れないので、ピンセットやピックアップツールを使ってせっせと手で取り除くしかありません。
ピンセットでゴムの中をめくってみると、汚れがたくさん詰まっていました。
ドンドン出てくる埃のかたまり・・・
これだけ取れました!
これで悪臭が少なくなりました!
<当ブログ内関連記事>
洗濯槽クリーナーを使うと、洗濯機内のカビを一掃できます。年に何度かお掃除すると効果あり!
・ 【レビュー】洗濯槽クリーナーで汚れスッキリ!こんなに汚かったとは・・・【日立SK-1】
→ドラム式洗濯乾燥機で洗っても洗濯物の臭いが気になったり、洗濯後も洗ったものに黒い汚れが付着していたりする場合、「洗濯槽クリーナー」による洗濯槽内部壁面の洗浄がおすすめ。
それでも洗濯槽内のにおいが気になる場合、今回紹介したように「排気ダクト内の綿ぼこりにカビが生えている」可能性があります。
また、排水フィルターの周辺にもカビが壁面に付着しやすいので、ここも要チェックです。
・【レビュー】タオルのカビ臭さ解消!アリエール サイエンス プラス7(P&G)(粉石鹸)
→アリエールの粉石けんで臭くなったバスタオルを浸け置き洗いすると、梅雨時にありがちな「タオルの臭い」が解消されました。添加されている2種類の漂白剤が効いているようです。
いろいろと試してみて、いちばん効果のあった洗剤です。
・バスタオルの悪臭解消に「アリエール サイエンスプラス」
・強力な除湿機で部屋干し時のカビ臭防止
我が家は共働きなので、雨の日でも洗濯します。
洗濯物を乾かすため、ちょっと値段は張りますがパナソニック製のハイブリッド除湿機を使い、洗面所に洗濯を干してから仕事に行くようにしています。
・ 【レビュー】部屋干しもバッチリ! ハイブリッド方式除湿乾燥機 パナソニック F-YHGX120 を購入
カビ 梅雨 ニオイ
【エラーコードの一覧】
U11:排水できない(排水ホースの高さ・排水状況確認。排水フィルターの清掃)
U12:ドアが開いている(ドアを閉める)
U13:脱水できない(衣類が多すぎる、本体が不安定な場所に設定されていてガタつく、排水ホースを確認)
U14:給水できない(給水経路の確認、凍結、給水フィルターのつまり)
U16:乾燥フィルター(奥)がセットされていない(乾燥フィルターを正しくセットする)
U18:排水フィルターがセットされていない(排水フィルターを正しくセットする)
【2014年1月追記】
ドラム式洗濯機のモーター音が大きくなったので、縦型全自動洗濯機に買い替えました。
・ 【レビュー】横型ドラム式→縦型全自動洗濯機へ買い替え(日立・ビートウォッシュ)10kgモデル
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